モーテルの簡単な朝食をすませ、7：20にスタート。まずは、I-40E でニードルズ Needles を目指す。
I-40E を東に向かうと次第に周囲は乾燥地帯に入って行き、アメリカの広大さを感じられる風景が続く。2時間ほど I-40E を走り、そろそろこの単調な道にも飽きてきたころ、ニードルズに到着。

ガソリンを補給し、ニードルズの先からルート66 (US-66) に入り、オートマン Oatman に向かう。

ここで少しルート66に関するウンチクを少し。
ルート66は1926年に創設されたイリノイ州シカゴとカルフォルニア州サンタモニカを結ぶ全長2,347マイル（3,755km）におよぶ国道で、マザー・ロードと呼ばれ、アメリカ合衆国南西部の発展に大きく寄与しました。インターステイト・ハイウェイ（州間高速道路）の発展で1985年に廃線になりましたが、今なお、旧国道66号線（Historic Route 66) として人々に慕われています。

ルート66に入ると交通量も減り、ノスタルジックな雰囲気の静かな道をゆっくりと車を走らす。日本から持ってきた2枚目のＣＤをかける。お気に入りの2枚目は、映画「アメリカン・グラフィティ」のサウンドトラック盤。

　　�迭OCK AROUND THE CLOCK
　　　　　♪One, two, three o'clock, four o'clock rock 　♪Five, six, seven o'clock, eight o'clock rock
　　　　　♪Nine, ten, eleven o'clock,twelve o'clock rock 　♪We're gonna rock around the clock tonight

懐かしいサウンドが聞こえてくる。私の中では、ルート66と映画「アメリカン・グラフィティ」は共通項として結ばれていて、この道を走るときには絶対このＣＤをかけようと思っていました。

★映画「アメリカン・グラフィティ」★
　　　カルフォルニアの小さな町を舞台に1962年の夏の一夜の若者たちのエピソードをオールディーズ・ナンバーをバックに描かれた映画。1973年公開。
　　　監督：ジョージ・ルーカス　製作：フランシス・フォード・コッポラ　出演：リチャード・ドレイファス他

次第に道は山に向かい古い街並みが見えてきた。旧鉱山の町オートマン。なぜかいやに馴れ馴れしい数頭のロバが通りをうろついている。町というより、小さな集落という感じで、数軒の土産物屋が軒を連ねている。

オートマンを過ぎると道は益々険しくなり、狭くて急なカーブがしばらく続く。グランドキャニオンやモニュメント・バレーを彷彿させるアリゾナ的な風景が広がってきた。オートマンから1時間ほどでキングマン Kingman に到着。マクドで昼食をとった後、再びルート66を東に向かう。

しばらく走るとハックルベリーという小さなな集落を通過。超レトロなジェネラル・ストアーが目を引いた。庇の上には鮮やかな赤いペガサスのマークが飾られている。これモービル Mobil のシンボル・マークだそうです。昔は日本でも見かけたような気がします。
荒野の中を走っていると長く連結された列車がルート66と並行して走っているのが見えた。先回りしてカメラを構えているとピ〜ッ！と警笛を鳴らしてくれました。

キングマンから1時間半ほどでセリグマン Seligman に到着。実はこの街は2005年にグランドサークルを回った時に立ち寄ったのですが、当時と変わらぬ様子です。数軒の土産物屋、モーテルそして使われなくなった建物、ノスタルジックな雰囲気は変わりません。その当時はルート66はわずか数百メートルしか走らなかったのですが、今回はかなり満喫できました。

セリグマンからはルート66を離れ再び、I-40 を走り、1時間余りでフラッグスタッフ Flagstaff に到着したが、まだ5時前と早かったので、給油をして、尚も I-40 を東に向かう。50分ほどでメテオ・クレーター Meteor Crater （アリゾナ大隕石孔）に到着。
メテオ・クレーターは約5万年前に直径20〜30ｍの隕石が地球に衝突して形成されたクレーターで直径1.2〜1.5km 深さ170m にもなるそうです。クレーターの淵にビジターセンターがあり展望デッキから巨大な穴ぼこを見ることができる。写真を撮ったが大きすぎてフレームに入りきらないので、ビジターセンターに飾ってあったイラストを撮っておきました。

西日をうけながら I-40 を西に走り、フラッグスタッフに戻って、モーテルにチェックイン。今日はよく走りました。

本日の走行距離　441マイル　（約　706km)
延べ走行距離　　　584マイル　（約　934km）