7時30分、モーテルをスタート。US-89 を北に向かう。このまま北へ進めば2時間程でグランドキャニオンへ行けるが、行くならやはり一泊して夕陽と朝日に輝くグランドキャニオンを見たいし、でもそこまでの時間は取れないので今回はパスします。これって、ちょっと贅沢な感じです。
US-89 から標識に従って右折してサンセットクレーター火山国立モニュメント Sunset Crater Volcano National Monument に入る。駐車場に車を止め、遊歩道を少し歩く。このサンセットクレーター火山は約1000年前に噴火し、200年ほど活動した後、今では活動を休止している。黒い噴石が山肌を覆い、溶岩が固まったような岩も見られる。そんな荒地の中にもかわいい花が咲いていました。

ループ状になった道を進むとウパッキ国立モニュメント Wupatki National Monument に行くことができる。ここは、古代のネイティブアメリカンが住んでいた遺跡が幾つか残されているところで、サンセットクレーター火山の噴火によって置き去りにされた住居後です。ビジターセンターの裏手にあるウパッキ・プエブロという遺跡は小さな部屋が100室以上もあるかなり大きな集合住宅のような建物で当時の生活が覗えます。

ウパッキ国立モニュメント

US-89 に戻り、フラッグスタッフへ向かって南下。フラッグスタッフから I-40W 、I-17S と6マイル程（約9.6km）走り、Arizona 89A に入り、セドナSedona を目指す。AZ 89A はオーク・クリーク・キャニオン Oak Creek Canyon を通り抜け、セドナに通じる道で、シーニックロードとして人気がある。キャニオンの途中にある駐車場は満車みたいで、景色がいいのか、川にでも降りられるのか、入場待ちの車で大渋滞。あきらめてそのまま通過し、視界が開けたところで、車を止める。赤茶色の岩肌をみせた山が荒々しい姿を見せている。

周囲の景色に気を盗られているとセドナに到着。パブリックの駐車場に車を止め、街を散策。アート・ギャラリー、ネイティブアメリカンの工芸品、クリスタルやパワーストーン、Ｔ-シャツ、、、いろんなお店が軒を連ねている。店を出て少し視線を遠くにやるとユニークな形の岩山がみることが出来る。楽しい街です。でも、ここ暑いです。

駐車場に戻り、ハンドルを握ると、火傷しそうに熱くなっていました。セドナの平均最高気温は6月32℃、7月35℃ になり、日差しはかなりきついが、でも、湿度は低いので日陰に入るとカラッとしていて案外、過ごしやすい。
セドナの中心部から西に向けて、約5〜6マイル走りレッド・ロック・ステート・パーク Red Rock State Park に行く。公園の中にはオーク・クリークがながれ、いくつかのトレイルが続いている。入口で貰ったマップを頼りに景色の良さそうなところを歩く。

オーク・クリークにかかる小さな橋を渡り、細いトレイルを登って行くと次第に視界が広がり周囲の岩山が見えてくる。トレイルの周囲には、日本でも見かけたことのあるようなサボテンも見ることができる。セドナで一番有名なヴォルテックスのカセドラル・ロックも見える。

西セドナにあるモーテルにチェックインした後、もう一度車でエアポート・メサの近くのビューポイントへ向かう。セドナ空港のある高台に展望スポットがあり、そこから夕陽に照らされるレッド・ロックの山並みを見ることが出来る。
ここでヴォルテックスについて一言
セドナには多くのヴォルテックスと呼ばれるパワースポットがあり、そこでは、地球の磁場が集中し、エネルギーが渦巻き、癒しの効果があると言われています。特に有名なのが、カセドラルロック、ベルロック、エアポートメサ、ポイントキャニオンの4つのヴォルテックスです。昔からネイティブ・アメリカンの人々には、神聖な地として、多くの儀式が行われ、現在では、芸術家も多くセドナに住んで活動しているそうです。

エアポートメサがある高台から西セドナの街の向う側に、レッドロックの山並が美しく見える。サンセットの時間が近ずくにつれ、ヴューポイントには人々が集まり出し、夕陽に照らされて一層に赤みを増したレッドロックの山を、何か大きな声を出すのがはばかれるように静かに見つめている。そして、太陽が沈んだ瞬間に大きな歓声と拍手が上がった。みんな同じようにこの神々しい風景に感動しているんだ！

本日の走行距離　134マイル　（約　214km)
延べ走行距離　　　718マイル　（約　1,149km）