７時20分、モーテルを出発。凛とした空気の中で、バンフの街を取り囲む山々が美しい。
Hwy.1A、通称ボウ・バレー・パークウェイ Bow Valley Parkway を北に向かう。まだ、朝早いこともあって、車はほとんど走っていない。朝靄のかかる森の中の道を「動物が出てこないかなあ？」と探しながらゆっくりと走る。、、、と、いてました。エルクが一匹、道端で草をたべていた。

キャッスル山の手前にあるジョンストン渓谷 Jonston Canyon に立寄る。
駐車場からジョンストン川に沿って、細いトレイルが続く。川からのひんやりした風と太陽の光が差し込まないため、肌寒い。１�qほど歩いてロウワー滝に到着。この先、1.6�qほど行くとアッパー滝があるそうですが、ちょっと解放感の無い、湿っぽい道だったのでここで引き返すことにする。

ボウ・バレー・パークウェイはキャッスル山の側を通り抜け、レイク・ルイーズ・ジャンクションからＨｗｙ.93 通称アイスフィールド・パークウェイ Icefield Parkway へと続く。この旅のメイン・イベントと言っていいのだけれど、残念ながらちょっと雲が多い。
道は広くて整備されてい快適なドライブコース。レイクルイーズ・ジャンクションから33�qでクロウフッド氷河 Crowfoot Glacier が見えるポイントに到着。その形がカラスの足に似ていたことから、クロウフットと名づけられたそうですが、今では下に伸びる指が短くなってしまいました。

アイスフィールド・パークウェイは、ボウ湖 Bow Lake の横を通り過ぎ、最高地点のボウ峠 Bow Pass に達する。峠にある駐車場から細い坂道を5分ほど登って行き、ペイト湖 Peyto Lake を見下ろすポイントに到着。う〜〜ん、ちょっと雲が多い。晴れていれば、たぶんもっと鮮やかな湖の色を映しだしてくれるんでしょうが、、、。
展望デッキからループ状になった短いトレイルが、続いていたので、歩いてみた。景色は見晴らせないが、小さな高山植物やリスが駆けまわっているのを見ることができました。（写真に付けた花の名前は、ネットで調べましたが、間違っていたら、ごめんなさい。）

ペイト湖を出発して、とうとう雨が降り出してきた。晴れていれば、この辺りもきっときれいなパノラマが見れるんでしょうが、回りの山並は雲に隠れている。30分余り雨の中を走り、ミスタヤ渓谷 Mistaya Canyon に着くころにやっと雨が上がった。渓谷は激流が鋭く岩を削り、形作られている。でも、クートニィ国立公園のマーブル渓谷の方が迫力があったと思います。

ミスタヤ渓谷の近くのレストランでランチを取って、再びアイスフィールド・パークウェイを北に向けて走り出した頃、やっと青空が見えてきた。周囲の景色もだんだんとはっきり見えるようになってきた。

Big Bend （大曲がり）と呼ばれる大きなカーブを登って行き、サンワプタ峠 Sunwapta Pass に到着。峠からは今走ってきた道が良く見渡せる。サンワプタ峠でバンフ国立公園に別れを告げ、ジャスパー国立公園 Jasper National Park に入る。早速、雄大な景色が迎えてくれた。

アサバスカ氷河を後にし、しばらく走るとちょっとおもしろい滝があった。スタンレイ滝 Stanley Falls だ。水量は多くなく迫力はもう一つですが、段々に分かれた滝の形が面白い。30�qほど走ると今度は結構迫力のあるサンワプタ滝 Sunwapta Falls がある。滝の上の橋まで行くと滝を上から見ることができ、いっそう迫力がある。

サンワプタ滝を離れ、しばらく走っていると、「発見！ブラックベア！」　道の側の草むらにブラックベアが一匹いた。あわてて車を止めて窓からカメラを向けシャッターを切ったが、後ろ姿とピンボケでした。熊はすぐに林の中へ消えてしまった。残念！

再び走り出してすぐに、ハイウェイの前方100ｍ程を何やら黒い者がのそのそと横断している。「ウホッ！また、熊や！」でも今度は車を止める頃には林の中に隠れてしまった。でも、あれは確かに熊でした。ブラックベアか、グリズリーか？

次はアサバスカ滝 Athabasca Falls に立ち寄る。ここは迫力満点。初夏とゆうこともあり、雪解け水が怒涛の勢いで、狭い岩の間を轟音を立てて流れ落ちてゆく。

アサバスカ滝から30�q程走り、ジャスパー Jasper に到着。モーテルにチェックインした後、夕食がてら街に出掛ける。ダウンタウンからでも周囲の山並が見え、鉄道の駅にはSLが飾ってあり、バックの山並みと合わせて記念撮影のスポットになっている。見晴らしのいい、気持ちのいい街です。夏の間中、ずっといたい街です（冬は寒くていやだけど）。

本日の走行距離　 293 �q

延べ走行距離　 1303 �q